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音楽の窓から世の中を眺めて

12の哀れな魂と「さまよえるオランダ人」

マリインスキー劇場のオペラ「さまよえるオランダ人」のリハーサル=東京都内で2000年1月、米田堅持撮影

江川紹子

 暑い夏だった。

 そのうえ、7月にオウム真理教事件の死刑執行が相次ぎ、しなければならないこと、考えることに追われ、身も心も安まらない夏になってしまった。

 このところ、ようやく落ち着いて、ゆっくり死を悼む状況になってきた。

 死刑に処せられた者の死を悼むとはどういうことか、と奇異に思い、中には不快に感じる方もおられるかもしれない。

 私も、教祖については全くそういう気持ちにはなれない。彼は一連の事件の首謀者であるばかりでなく、自身…

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