メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

シネマの週末・この1本

判決、ふたつの希望 中東社会の分断激烈

 建築会社の現場監督ヤーセル(カメル・エル・バシャ)が、ある住宅のベランダの水漏れを修理する。ところが住人トニー(アデル・カラム)は感謝するどころか、真新しい排水管を木っ端みじんに。ヤーセルは悪態をついて去り、憤慨したトニーは執拗(しつよう)にヤーセルに謝罪を求めていく。

 この緊迫した序盤からぐいぐい引き込まれる本作は、住宅街でのささいなトラブルが驚くべき大問題に発展していく中東・レバノンの映画だ。トニーはキリスト教徒のレバノン人で、ヤーセルはパレスチナ難民。どちらも仕事熱心で家族思いだが、歴史、民族、政治のわだかまりが両者の対立を複雑にする。それをメディアが報じ、大統領が仲裁に乗り出しても事態は収まらず、国を揺るがす大暴動が発生する。

 多くの日本人はレバノンの国情をほとんど知らないだろうし、アリエル・シャロン(イスラエルの元首相)や…

この記事は有料記事です。

残り985文字(全文1357文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 街頭演説 麻生氏「人の税金で大学に」 東大卒市長批判
  2. 橋爪功 「まんぷく」を朝ドラと知らず出演快諾 「泥臭く人間臭いドラマになれば」と
  3. 健康対策 米、メントールたばこ禁止方針
  4. ガンバレルーヤ・よしこさん 病気のため一時休養を発表
  5. 選抜高校野球 21世紀枠、推薦46校出そろう

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです