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北海道震度7

どうか助けて、一念 停電、寄り添い一夜(その1) 厚真、懸命の捜索続く

土砂崩れ現場から家族が見つかり悲しむ親族ら=北海道厚真町で7日午前8時27分、長谷川直亮撮影
倒壊した自宅から見つかった滝本舞樺さんの遺体を確認し、涙ぐむ兄の天舞さん(中央)ら=北海道厚真町で、2018年9月6日午後7時45分、和田大典撮影

 震度7の猛烈な揺れで土砂崩れが発生し、家屋がのみ込まれた北海道厚真町の現場では安否不明者の捜索が続いた。余震の心配がある中、大規模停電で明かりの消えた街では市民らが不安な一夜を過ごした。

     厚真町吉野の土砂崩れ現場では、警察官や消防隊員らによる捜索活動が夜を徹して行われた。6日夜にはレスキュー隊員も到着し、救助犬を使った捜索も始まった。大量の土砂などを取り除くため、夜が明けると、自衛隊員らが次々と重機を運び込んだ。発生から丸一日が経過し、現場では懸命な捜索が続いている。民家があった場所に散乱するつえや布団、衣服、砕けた屋根や柱が土砂崩れのすさまじさを物語っていた。辺りには家屋のがれきや木々、土砂が山のように積み重なり、土砂崩れの影響か、湿った土の臭いが立ちこめていた。

     闇に包まれた6日夜の捜索は投光器の明かりを頼りに行われた。スコップで土砂を掘り起こし、柱やはりなどを手作業で取り除いていく。鈴虫の鳴き声と投光器のエンジン音が響く中、自衛隊員らが一時手を止め、固唾(かたず)をのんで救助犬による捜索を見守る。「1軒目、生体反応なし」。一瞬の沈黙の後、レスキュー隊員は次の捜索現場に向かい、自衛隊員らは作業を再開した。

     「メキメキメキ」。木を重機で取り除く音が時折聞こえてくる。裏山が崩れ落ちた現場周辺には多くの木が残り、捜索の妨げになっている。重機で通り道を作らなければ、家屋が埋まっている場所まで向かうことができない。6日午後11時半すぎには、重機が通り道を作っていた現場に救急車が到着し、被災者とみられる人が担架で運び出されていた。

     悪路も捜索の妨げになっている。厚真町役場から吉野に向かう道路には、確認できただけで4カ所で土砂崩れが起きていた。車1台だけが通れるよう土砂を撤去しているため道幅が狭い。6日夜も自衛隊の重機を運搬する車両が通行できず、立ち往生していた。【片平知宏】

    動かぬ妹に「がんばったね」

     厚真町の土砂崩れ現場では、倒壊した住宅の中から滝本舞樺(まいか)さん(16)の遺体が発見された。

     捜索を見守っていた兄天舞(てんま)さん(17)は「早く出てきてほしいと、それだけを願っていた。『よく頑張ったね』と言ってやりたい」と涙をぬぐった=写真・和田大典撮影。

     滝本さんの自宅には大量の土砂が流れ込み、数十メートル流された。2階で寝ていた天舞さんは外に投げ出されて足を骨折し、舞樺さんや曽祖母ら3人が取り残された。

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