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舞台をゆく

兵庫県・淡路島(谷崎潤一郎「蓼喰ふ虫」) 淡路人形協会理事長・正井良徳さん(78)

誇るべき農民の芸術

 淡路人形浄瑠璃には500年の歴史があります。西宮大明神の開祖、百太夫が人形操(あやつ)りを伝えたのが始まりと言われています。

     1600年ごろ、人形操りと浄瑠璃、三味線が京都で一体となり、人形浄瑠璃が生まれました。大阪では「竹本座」と「豊竹座」が競い合いながら発展し、人形も改良しつつ、今の三人遣いになったのが1740年ごろのことです。

     最盛期の江戸中期、淡路には人形座が44ありました。阿波藩に保護され、巡業した各地に人形浄瑠璃を伝えました。大阪で「文楽座」のもとになった小屋を旗揚げしたのも、淡路出身の正井文楽軒です。

     文楽は大阪の旦那衆が通い、演目も世話物中心です。一方、淡路人形浄瑠璃は「農民が育んだ芸術」で、会場は屋根のない「野がけ」でした。観客も多く、大声で演じるために時代物を上演しました。人形も文楽より大きいのが特徴です。

     昭和の初めには演者に女性が加わりました。手が足りなかったこともありますが、もともと進取の精神があったんですね。今は国の重要無形民俗文化財に指定されていますが、とにかく多くの人に見てもらい、芸を伝え続けなければなりません。

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