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米大リーグ

大谷、手術勧告でも笑顔の最多弾 実況「冗談だろ」(スポニチ) 

<レンジャーズ・エンゼルス>8回1死一塁、右越えに18号2ランを放つ大谷=スポニチ提供

ア・リーグ エンゼルス9-3レンジャーズ(2018年9月5日 アーリントン)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は5日(日本時間6日)に受けた精密検査で右肘じん帯に新たな損傷が判明し、手術を勧告された。検査後、レンジャーズ戦に「3番・DH」でフル出場。4安打3打点で17、18号アーチを放ち、本塁打数はメジャー1年目の日本選手で1位の城島健司(06年マリナーズ)に並んだ。投手として苦境に立たされながら、打者として志願出場でタフな精神力を示した。

     大谷にとって最悪の診断だった。2日アストロズ戦で投手復帰した後、右肘の張りが引かなかった。遠征先のアーリントンで精密検査を受け、じん帯に新たな損傷が判明。医療スタッフから、投手復帰まで1年以上かかる肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を勧告された。

     球団の意向で取材対応はしなかった。7日(日本時間8日)のホワイトソックス戦前に行う予定。「悲しい知らせだが、彼は野球をして前に進むだけだ」とマイク・ソーシア監督が思いを代弁し、「He wants to play(彼はプレーしたがっている)」と何度も同じ言葉を使った。大谷も、復帰登板を前に話していた。「投げられるのに投げないことはない。打てるのに打たないこともない」と--。

     何ごともなかったように検査直後の試合で打者出場した。3回に投手強襲の安打。5回には先頭で、内角90マイル(約145キロ)を振り切る。大きな放物線を描いた右越え17号ソロ。日本選手の1年目で2位だった松井秀喜(03年ヤンキース)の16本塁打を抜いた。これが同じ日に手術を勧告された選手のスイング、打球なのか。敵地はどよめき、中継局の実況キャスターは「Are you kidding?(冗談だろ?)」とあきれ返った。

     中前打で出塁した7回には二盗。クライマックスが、8回の18号2ランだ。高めに浮いたチェンジアップを1本目よりさらに豪快にかち上げ、右翼席最前列へ。城島に並んだ。ホームインの際には軽やかに「マリオパンチ」のパフォーマンスを決めた。2本塁打、4安打はともにメジャー移籍後2度目。4得点は初めて。試合中、笑顔が絶えなかった。

     ソーシア監督は「医療スタッフの判断が変わらない限り今季はもう投げない」と言い、投手としてのメジャー1年目は4勝2敗で幕を閉じた。そんな中、今後を懸念する周囲の重苦しい空気を、当の本人が振り払った。指揮官は「彼はいつだってタフだ。未来がどうとか、肘についてどんな決断をしようとか考えず、打者として集中している。今夜、ショウヘイは最高の打者だった」と絶賛。大谷は球団と今後について10日(同11日)に話し合う。少なくともそれまでは、一本の刀で戦う。(アーリントン・笹田 幸嗣通信員)

     ▽06年の城島健司 ソフトバンクから日本選手初のメジャー捕手としてマリナーズ入り。開幕戦の4月3日エンゼルス戦で第2打席に初安打を本塁打で記録した。9月19日に03年松井秀を超える17号。同24日に18号を打った。144試合出場で打率.291。(スポニチ)

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