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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/38 第一話 泣きぼくろ=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

「ま、また、その、不始末?」

 これで三度目。

 当時の光景を再び目の当たりにしているかのように、八太郎の黒目が大きくなった。

「みんなが起きて駆けつけてきて、明かりが点(つ)いて、おいらが目にしたのはね」

 素っ裸の長姉ちゃんが、豆源父ちゃんにしがみついているところだった。

「父ちゃんは寝間着の帯が解けかけて、前が開いちまっていた。目を剥(む)いて、泡を吹きそうなほど慌ててたよ。やめろ、やめろって、長姉ちゃんを振りほどこうと必死にもがいてるんだけど」

 一糸まとわぬ姿の長姉ちゃんは、濡(ぬ)れ手ぬぐいみたいに豆源父ちゃんにからみついて離れようとしない…

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