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トヨタ紡織

「からくり」で作業効率化 伝統技術を活用

部品のたまった箱がリフター(昇降機)で下がり、傾斜を下って左側の台車に流れる=愛知県豊田市で、小倉祥徳撮影

 シートなど自動車の内装品を手がけるトヨタ紡織が、モーターなどの動力源がなく、重力だけを使う「からくり」技術の活用を進めている。製品を台車に積む際の負担軽減やコスト削減などが狙い。

     企業の生産現場では近年、人工知能や、あらゆるものがインターネットでつながるIoTなど最先端技術が広がるが、知恵をこらした伝統技術も作業効率化に一役買っている。

     シート部品を台車に詰め込む作業は、部品の入った箱が最大11キロと重く、作業者の腰など体への負担が課題だった。同社が2016年に導入したからくりは、箱に部品がたまると、水を使った重りでスピードを調整しながらリフター(昇降機)に乗って自動的に下がり、傾斜を下って台車に流れるようにした。空箱も自動的に補充できるよう改良した。

     このほか、フォークリフトの通り道を作業者が横断する地点には、重りとばねを使った遮断機を設置した。横断中は一定時間、遮断機が下りた状態を保つことができ、安全確保につなげている。

     同社では13年以降、社員から100件以上のからくりが提案された。ただ、導入は一部の生産過程にとどまるため、取り組みを共有しようと15年以降、社内技術展示会を実施している。今年7月は、中国や東南アジアなどの海外子会社で働く約50人が初参加した。

     同社の内藤雅俊常務理事は「からくりは安全で自力で修繕できるのが強み。社員のやる気や発想力の向上にもつながる」と強調した。【小倉祥徳】

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