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スルガ銀行

30年以上トップに君臨、岡野会長の姿なく

 静岡県沼津市で開かれたスルガ銀行の記者会見に、引責辞任した創業家の岡野光喜会長と米山明広社長の姿はなく、新任の有国三知男社長が登壇した。有国氏は「脱・創業家」の新体制での企業改革を強調したが、不正やパワハラが横行していた企業風土を変えるのは容易ではない。

     「お客様、株主の皆様に大変なご迷惑、ご心配をお掛けし、改めて深くおわび申し上げます」。会見の冒頭、有国社長は深く頭を下げた。

     報告書で第三者委員会は「経営トップがコンプライアンス(法令順守)に対して真剣でないと社内で認識されていただろう。創業家の社長・会長として長年経営に携わっており、責任は最も重い」と岡野氏の責任を指摘した。会見でも30年以上、トップに君臨してきた岡野氏について、記者の質問が集中した。岡野氏が会見で説明すべきだとの批判に対し、有国社長は「(岡野氏は)銀行の経営から一切退いた。新体制で新しいスルガ銀行をお示しすることで信用を回復したい」と繰り返した。

     創業家はスルガ銀の株式を15%以上保有する大株主。今後、岡野氏が経営に影響を及ぼす可能性について、有国社長は「それは会長が考えることだ」と答えるにとどめた。

     また報告書は、上司に首をつかまれて壁に押し当てられたり、営業目標が達成できない際に2時間以上立たされ同僚の前で給与額を言われたりするなどパワハラが横行していたことを明らかにした。目標が達成できない際に「ビルから飛び降りろ」と言われたりすることもあった。有国社長は「企業文化としてトップダウンが多かった。パワハラなど不衛生な労働環境の中で今回のような問題が起きる。百数十年にわたる企業風土に問題があったと言わざるを得ない」と総括した。【古屋敷尚子、深津誠】

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