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台風21号

「いつまでこの生活」関西の10万戸停電続く

停電が続いて水槽や冷蔵庫などが使えず、活魚料理店では魚を廃棄せざるを得なかったという=大阪府泉南市で2018年9月7日午後5時57分、小松雄介撮影

 台風21号で大きな被害を受けた近畿地方で、長引く大規模停電が住民生活に影を落としている。7日午後7時現在でも大阪南部や和歌山を中心に約10万戸の電気が止まったままで、関西電力は深夜になっても復旧作業を続けた。クーラーを使えない自宅を離れ、避難所に身を寄せる住民の顔には疲労の色が浮かんだ。

 「いつまでこの生活が続くのだろうか」

 大阪府泉南市の樽井公民館に開設された避難所にやってきた男性(67)が疲れた表情でつぶやいた。自宅のある市内の団地は4日の台風通過後、ずっと停電。日中は自家用車のクーラーなどで暑さをしのいでいたが、夜は治安が心配で窓を開けられず、寝苦しさに耐えていた。避難所があることを7日に知ったという。「クーラーが使えない生活は年寄りにはつらかった。早く日常に戻りたい」

 大阪市東淀川区の木山和行さん(70)の自宅も7日まで停電が続いた。日中はうちわで暑さを紛らわせ、夜はろうそくの火を頼りに過ごした。この日にようやく復旧したが、「もう停電はこりごり」とため息をついた。

 学校への影響も続き、大阪市では7日も市立学校4校が停電を理由に休校。いずれも7日までに電気が戻り、週明け10日から全校で再開が決まったが、佃小学校の前田尚基教頭(53)は「9月下旬には運動会がある。4日間も練習できなかったので心配だ」と話す。

 4日から休校となっている府立港南造形高の1年、安本遙さん(15)は「LINEで友達と連絡し合っているが、早く学校に行きたい」と再開を心待ちにする。和泉市の自宅も停電し、昼間は給水所に足を運んだり、コインランドリーへ行ったりと、家の手伝いをして過ごしているという。

 泉南市の飲食店「活魚料理まつり」は7日夜、ようやく電気が復旧した。店内の水槽を泳ぐ生きのいい魚を使った料理が自慢だったが、停電が長引いたため魚は全て酸欠死したという。店主の徳和目(とくわめ)勤さん(53)は「もう少し早く復旧していれば、随分と違ったのに」と肩を落とした。

 大阪府警によると、7日早朝も府内236カ所の信号機が点灯しないままで、復旧作業を急ぐ一方、警察官が手信号で車を誘導した。関電によると、道路をふさぐ倒木に阻まれて作業が難しい地域が和歌山などにあり、約5万戸は復旧の見通しが立たない。【矢追健介、池田一生、真野敏幸、芝村侑美】

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