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オバマ前米大統領

現政権批判 中間選挙テコ入れ始動

 【ワシントン高本耕太】オバマ前米大統領は7日、中西部イリノイ州の大学で演説した。トランプ大統領を「米国の歴史の暗い一面」と批判したうえで、11月の中間選挙に「我々の民主主義の行方がかかっている」と述べ、投票を呼びかけた。米国で大統領経験者が現職大統領を明確に否定するのは異例。オバマ氏はこの日を皮切りに各地で民主党候補の応援に入る予定で、同党の上下両院での過半数奪還に向けたテコ入れを本格始動した。

     トランプ氏は、地球温暖化対策のパリ協定や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの離脱、イラン核合意破棄など、オバマ前政権のレガシー(政治的遺産)とされる政策を次々と転換させている。昨年1月の退任後、公の場での政治的発信は避けてきたオバマ氏だが、沈黙を破りトランプ批判を展開した。

     オバマ氏は1時間超の演説で、米国内で深刻化する党派対立や社会の分断を踏まえ、トランプ氏が「(従来の)政治家たちが扇動してきた『敵意』に乗じ、利用している」と指摘した。また、トランプ氏はそうした対立の「原因ではなく、症状だ」とも強調した。

     そのうえで「政敵を罰するため司法長官やFBI(連邦捜査局)に圧力をかけたりせず、報道の自由を脅かすこともしない、というのは党派を超えた立場であるべきだ」とも述べた。さらにオバマ氏は与党・共和党にも矛先を向け、「(大統領の)行為を擁護しようとしている。これは保守でも正常でもなく、過激主義だ」と主張した。

     前大統領から批判を浴びたトランプ氏は7日、訪問先の中西部ノースダコタ州で「オバマ氏の演説を聞いていたが、途中で寝てしまった」とやり返した。

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