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囲碁・将棋スペシャル

囲碁 世界ペア碁 韓国の崔・朴が最強位 中国の於・柯降す

ペア碁最強位をかけて対戦した崔精九段・朴廷桓九段ペア(左)と於之螢六段・柯潔九段ペア=東京都渋谷区で8月21日

 <世界ペア碁最強位戦2018より>

     「世界ペア碁最強位戦2018」(日本ペア碁協会など主催、毎日新聞社など後援)が8月20、21の両日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで行われ、崔精九段・朴廷桓九段ペア(韓国)が初の最強位に就いた。日本勢は藤沢里菜四段・一力遼八段ペアの3位が最高だった。

     ペア碁は男女がチームを組み、交互に着手して対戦する。対局中、相談はできない。個人の力量はもとより、互いの呼吸が合うかどうかも焦点となる。

     今回は日本、中国、韓国、台湾の8ペアがトーナメント戦で競い、その優勝ペアが、前年優勝で最強位を保持する於之瑩六段・柯潔九段ペア(中国)に挑む形式で行われた。日本からは、藤沢・一力ペアに加え、加藤啓子六段・井山裕太6冠ペア、謝依旻六段・高尾紳路九段ペアの計3ペアが出場した。

     最強位を競った中国の於・柯ペアと韓国の崔・朴ペアの対局=第1図。韓国ペアが対局後、「柯潔さんの好きな布石で、準備していた」と明かした通りの進行となった。韓国ペアは開始前の控室で、50手くらいまでまったく同じ局面を並べていたという。近ごろ流行の布石は、基本的にAI(人工知能)発。AIによる研究と、それに基づく情報戦という、最先端が垣間見られた瞬間だった。

     対局は、優位に立って緩んだ韓国ペアを中国ペアが猛追したが最後に失着が出て、韓国ペアが制した。崔は「ペアを組んで3年目で息も合った。朴の配慮で気楽に打てた」、朴は「崔の強さに加え、準備した布石が対局で出てくれたのが大きかった」と振り返った。

     一方、やや連携を欠いた局面もあった中国ペア。柯は終局後、すぐにスマートフォンを取り出してAI「絶芸」の読み筋を確認しながら、於と対局を反省し、「次回はもう少しペアのことを考えて打ちたい」と述べた。

     藤沢・一力ペアは、楊子萱二段・王元均八段ペア(台湾)を降して初戦を突破、準決勝で崔・朴の韓国ペアと当たった。中盤まで苦しい展開だったが中央の戦いで得をして盛り返し、勝負どころを迎えた=第2図。白16に黒17とオサエたのが逸機で、黒イと切ってコウダテを作り、白ニまでの後に17と打ち、左上と中央のフリカワリとなれば、黒がよかったようだ。

     優勝ペアを追い込み、3位決定戦では加藤・井山ペアを降した藤沢・一力ペア。藤沢は「準決勝は部分を見てしまい、もう少し全体を見ていれば」と悔やみつつ、「練習したこともあって、前より息が合って打てた」と語った。一力は「チャンスがあっただけに残念だったが、一応納得のいく結果は出せたかなと思う」と振り返った。

     初戦で、強敵の呉侑珍六段・申眞〓九段ペア(韓国)を降し、準決勝では〓廼偉九段・陳耀〓九段ペア(中国)にわずか半目及ばず、敗れた加藤・井山ペア。井山は「強い相手と良い戦いができて得るものも大きかった。世界トップの空気に触れられたことを、個人の大会でも生かしたい」と述べた。【最上聡】

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