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北海道地震

暮らしいつ戻る 液状化、谷埋め立て地

沢の跡に沿ってV字形に陥没した住宅街の一角=札幌市清田区里塚で2018年9月7日午前10時20分

 6日未明の地震で、札幌市南東部の丘陵地帯にある清田区里塚の住宅街は液状化により陥没し、数十の民家が大きく傾いたり大きく損壊したりした。元の地形が分からなくなるほどの被害は主に全長約200メートルの帯状に広がっており、専門家は「谷をもろい火山灰で埋めて造成したため、衝撃によって滑りやすくなっていた可能性がある」と指摘している。

     主婦、川口真由美さん(44)が家族4人で暮らしていた2階建て住宅は全体が約10度傾いた。玄関前のコンクリートは基礎部分が割れ、全体が浮き上がった。避難している北広島市の親類宅から様子を見に来るたびに家の傾きが大きくなっているという。「もうここには住めないと思う。どうすればいいのかわからない」と嘆く。小学5年の長女柚子さん(11)は「この家が大好きなので離れたくない」と悲しんだ。

     札幌市の発表では、地震により現場付近に埋設されていた水道管が破裂。大量の水が流出し、道路の下の土砂が流された。7日の応急危険度判定で55戸が「危険」、36戸が「要注意」とされた。

     地質調査会社、北海道土質コンサルタントの遠藤秀博技術部長によると、周辺は約4万5000年前に支笏(しこつ)湖(千歳市)が形成された噴火の際、高温で流れてきた後に冷えて固まった火山灰による強固な地盤となっている。

     だが、里塚地区には急勾配の谷が多く、1978~80年の造成工事で平らに整備して宅地にするため山の部分を削り、谷を埋めた。固まっていた火山灰を一度崩すと、非常にもろく水に浸食されやすい性質になるという。

    液状化の現場

     被害が集中しているのは、かつて谷を埋め立てた部分。大量の水によって埋め立てた部分が液状化し、谷の跡が陥没して流出した土砂が斜面の下に向かって流れたとみられている。遠藤技術部長は「もろい火山灰で埋められていたので、液状化が起こらなかったとしても衝撃によって滑りやすくなっていたのではないか」と指摘する。【土谷純一】

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