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猫といっしょに年をとる

真夜中の謎の行動=加藤由子

ワタシも結構、頭を使うの

 夜、歯を磨いていると、チビがベッドの上に寝そべって私を待ち始める。ところが、一緒に横になり電気を消すと、5分もしないうちにベッドから下りて居間へ行く。「何をしに行くの?」と思いながらウトウトし始めると突然、耳のそばで「なーっ!」と濁音つきの大きな声がして思わず「ワーッ!」と叫んでしまう。

     心臓をドキドキさせながら「なんで戻ってきたの?」と「よしよし」すると、チビはまたそばで寝始める。だが、また5分もすると去っていく。そしてまた戻ってきては「なーっ」と鳴く。この繰り返し。一体どういう心境なのか全くわからない。わかっているのは、安眠妨害であることと、心臓に負担がかかるということだけだ。

     ある晩、ふと思い立ってベッドから下りていくチビをそっと追跡してみた。1回目はソファで寝ていた。2回目はご飯を食べていた。3回目は床に寝ていた。まさか機織りをしているとは思わなかったが、あまりにも普通すぎて気が抜けた。同時に、ますますわからなくなった。なぜベッドと居間とを短時間で行き来するのだ? 耳元の「なーっ」は一体何を伝えようとしているのだ? チビよ、カアチャンの頭の中は「?」だらけです。

     きっとチビなりの理由があるのだろうが、取りあえず考えるのはやめた。猛暑の疲れが出る時期に前期高齢者が夜な夜な猫を追跡するのは健康的とは言い難い。それよりも耳元の「なーっ」に負けず根性で眠り、秋になったら改めて考察することにした。(動物ライター、写真も)

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