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国指定の特定外来生物で、桜や梅の木を食い荒らす「クビアカツヤカミキリ」の被害が急速に広がっている。群馬県によると、今夏に被害を受けたり成虫が見つかったりした樹木は昨年の2倍以上。薬剤注入やネットによる防虫対策も功を奏さず、関係者は頭を抱えている。【杉直樹】
このカミキリムシは成虫が体長2.5~4センチの外来種。成虫は光沢のある黒色で首のように見える胸部が赤いのが特徴。繁殖力が非常に強く、卵の数や産卵回数も在来種の数倍という。幼虫は樹木の内部を食い荒らしながら2、3年でさなぎになる。幼虫が侵入した木からは「フラス」と呼ばれる、ふんと木くずの混合物が出る。
原産は中国、朝鮮半島、ベトナム北部など。貨物などに紛れて国内に侵入したらしい。2012年に愛知県で初めて見つかり、県内では15年7月に館林市で初めて確認された。環境省が今年1月に特定外来生物に指定、飼育や販売を禁じている。
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