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出版

「前科者経営者」 人生は何度でもリスタートできる

「前科者経営者」を出版した高山敦さん=東京都千代田区で、和田武士撮影

 刑務所に4年あまり服役した後、現在は出所者の就労支援などに取り組む東京都内の自営業、高山敦さん(58)が「前科者経営者」(プレジデント社)を出版した。逮捕までの経緯や服役中の心境をつづったほか、ビジネスに対する心構えも説いている。高山さんは「人生は自分が決めた時からがスタート。何度でもリスタートできる」と力を込める。【和田武士】

 高山さんは高校卒業後、税理士事務所勤務を経て27歳の時に起業。IT関連事業進出を目指していた。だが、知人に誘われるままに外国為替証拠金取引(FX)への出資名目での資金集めに関与。2005年に出資法違反容疑などで逮捕され、懲役5年の実刑判決が確定した。

 刑務所に入った当初は、刑務官の厳しい態度や、一癖も二癖もある他の受刑者の振る舞いに接し「なぜこんなことになってしまったのか」「人間としてダメなんだ」と落ち込んだという。しかし、間もなく面会に訪れた長女に「5年は長いけど、大学に入ったと思って、勉強する気持ちで頑張って」と励まされた。「出所後はみんなのためになる社会貢献事業を起こそう」と決意した。

 満期を半年後に控えた10年8月、仮釈放。そこで出会った男性保護司に「再犯をなくすための事業を起こそう」と誘われ、12年12月、福岡市で出所者を受け入れる資源リサイクル会社を設立した。実業家経験を生かして事業を軌道に乗せ、十数人の社会復帰を手助けしてきた。今は会社を離れ、将来は暴力団離脱者や薬物・ギャンブル依存者をサポートしたいという。

 四六判200ページ、1512円(税込み)。高山さんは「自分を信じて前に進めば、道は開ける。さまざまな事情で苦境に立たされている人に、ぜひ手にとってほしい」と話している。

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