メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

関空

医薬品輸出入に打撃 各社、代替経路探し

滑走路が浸水した関西国際空港=2018年9月4日午後5時55分、本社ヘリから幾島健太郎撮影

 台風21号による浸水が起きた関西国際空港では、旅客便の運航が再開して復旧が進みつつあるが、関空が注力してきた医薬品の貨物輸送は本格的な再開のめどが立っていない。関西に本社や工場がある製薬会社は、消費期限もあるため迅速に運ぶ必要がある医薬品の輸出入に関空を利用しており、他の空港や港に切り替える調整を急いでいる。

国際貨物地区にある医薬品の輸出専用施設。温度管理しながら保管し、荷造りもできる=関西国際空港で2015年5月、山田毅撮影

 高価でかさばらない医薬品の輸出入は、運賃は安いが時間がかかる船舶よりも、航空機が向いている場合が多い。関空の国際貨物地区には2015年までに、温度管理しながら医薬品を保管、荷造りできる輸出入専用施設が整備され、大阪税関によると17年に関空を通過した輸出入額の8%を医薬品が占めるまでに至った。品目別の輸入額では、6927億円の医薬品が最大だ。今回の浸水では、医薬品の輸出入施設がある1期島が被害を受けた。

 高血圧症治療薬「ヘルベッサー」「タナトリル」などを中国やインドネシアに空輸する田辺三菱製薬は、代替ルートを模索しているが、利用する空港などの調整に追われる。原薬や一部製品の輸出入に関空を使っていた塩野義製薬は、成田・羽田両空港に振り替える手続きを進めており、広報担当者は「一時的な対応になると思うが期間は分からない」と話す。

 検体検査機器大手のシスメックスは、数十種類の血液検査試薬を関空から中国や東南アジアに輸出しており、原材料の輸入にも関空を利用する。ロート製薬も輸出入に関空を使っており、各社とも代替輸送の手段を調整している。ある製薬大手の幹部は「薬の安定供給に支障が出ないためにも、関空は一刻も早く復旧してほしい」と漏らした。【岡奈津希、宇都宮裕一】

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 防弾少年団 秋元康氏作詞の新曲発表中止 ファン批判で
  2. 自民総裁選 進次郎氏、制止され早期表明断念
  3. 安倍3選・その先 /下 「後継」はや駆け引き
  4. 米国 大統領令を準備 独禁法違反で米、グーグルなど調査
  5. 訃報 国友やすゆきさん65歳=漫画家、「100億の男」

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです