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このごろ通信

循環呼吸 水原涼(作家)

 高度に発達した科学は魔術と見分けがつかない、とSF作家のアーサー・C・クラークは言った。テクノロジーに限らず、僕は自分の理解の範疇(はんちゅう)を越えた技術を目にすると、この言葉を思い出す。手品師のテクニックなどはまさにそれだ。掌(てのひら)に置いたコインが浮き上がるように宙を舞うさまは、本人による説明を受け、スーパースローカメラの映像を見せられても、まったく原理がわからない。あるいはサッカー選手の目も眩(くら)むフェイント、スピードメタルのギターの速弾き、もっと卑近な例を挙げるなら、先日車に乗せてもらった知人の縦列駐車の巧みさは、それだけでひとつのパフォーマンスになりうると思う。

 直接目にしたなかで最も驚いたのは、音大の、当時はまだ学部生であった友人のフルーティストが、カラオケ…

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