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読書日記

著者のことば 中島国彦さん 感情の起伏と重なる

 ■漱石の地図帳--歩く・見る・読む 中島国彦(なかじま・くにひこ)さん 大修館書店・2268円

 夏目漱石の作品には印象的な場面で坂が出てくる。小説「それから」で主人公の代助は東京の牛込見附(現・飯田橋付近)から、思いを募らせる人妻の住む小石川の高台に「灯影」を認め、坂を上っていく。「こころ」の先生は、友人を出し抜いて結婚を申し込んだ後、散歩に出て4回も坂を下ったり上ったりする。

 「描かれている地形は、登場人物の感情の起伏と重なっています」

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