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大和森林物語

/27 紀伊半島の探検家群像/9 岸田日出男 吉野熊野国立公園の父 /奈良

 「吉野群山の主」と言われた人がいる。岸田日出男である。

 彼は紀伊半島の自然の魅力を広く世間に伝えるとともに、国立公園に指定されるよう尽力した。だから「吉野熊野国立公園の父」とも呼ばれている。

 岸田は1890年に高見村(現在の東吉野村)で生まれ、大淀町六田に住んだ。県立農林学校を卒業してからは吉野郡役所で林業技手として勤める。

 転機となったのは、25歳の時に聞いた白井光太郎・東京帝国大学農科大学(当時)教授の講演だ。彼は植物…

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