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全米テニス

「楽しんでプレーを」大坂、前向き思考でV

 【ニューヨーク浅妻博之】日本女子テニス界の記録を塗り替えてきた20歳は、100年あまりの間に日本選手が誰一人到達できなかった4大大会の頂点に立った。8日(日本時間9日)に当地で行われたテニスの4大大会、全米オープン女子シングルス決勝で、4大大会通算23勝のセリーナ・ウィリアムズ(36)=米国=を破って4大大会初優勝を果たした大坂なおみ(20)=日清食品。重圧や葛藤を乗り越えてつかんだ栄冠だった。

 大坂は大会前、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に、こう心境をつづった。「インディアンウェルズ(で優勝して)以降、何かと期待され、もう下の立場ではないんだとプレッシャーを感じていた」。3月に4大大会に次ぐ格付けの「BNPパリバ・オープン」で元世界ランキング1位のマリア・シャラポワ(ロシア)や現世界ランク1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)らを破って日本選手で初優勝した。ツアー初勝利の歓喜の裏で、常に勝利を求められる重圧を感じるようになった。「テニスがやらされている仕事のように感じて楽しくない」と漏らした。

 2016年の4大大会初参戦から成長曲線は順調にカーブを描いた。4大大会にデビューした2年前の全豪オープン出場時は127位だった世界ランキングは、同年4月に初めてトップ100入りした。そこからランキングは順調に上昇し、9月にはトップ50を突破。そして今季は6月に20位以内に入り、全米優勝で自己最高位の7位と初めてトップ10入り。ただ、急成長を遂げた半面、周囲の期待が重圧となり、大坂は戸惑いを隠せなかった。

 「完璧主義者」と自己分析する大坂は「よく自分で自分を責める」と言う。それが、自らに期待しすぎないようにすることで、前向きな気持ちに変わった。全米前の前哨戦「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」。1回戦負けだったが、「思い通りにいかなくてもすごく楽しいなと思った」と明かす。自由に打ち合う中で忘れていたテニスの面白さを思い出し、「job(仕事)」だったのが、目標を持って前に進む「bussines(ビジネス)」になったと表現した。

 「最初の4大大会の決勝だからこそ緊張感に負けてはいけない」とタフな精神力で頂点まで駆け上った。「プロテニス選手は時々楽しさを忘れる。何より楽しんでプレーしたい」。優勝記者会見で大坂は、そう言い切った。

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