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台風21号

1週間も近畿で停電1万戸 なお生活に影響

台風21号の強風による飛来物で損傷した電柱と電線=大阪府貝塚市で2018年9月5日、関西電力提供

 猛威を振るった台風21号の接近から11日で1週間。関西電力管内の近畿5府県では10日も一時1万戸近くで停電が続き、そのうち停電戸数が最多の和歌山県では、多数の倒木が作業の妨げとなり、長引く停電で日常生活に大きな影響が生じている。

 「この1週間、電気がずっと来なかったので、本当に困った」

 10日午後6時現在、約1860戸で停電が続く同県有田川町。夫と高2の息子の3人暮らしの同町粟生(あお)の主婦、笠松一子(いつこ)さん(46)はため息をついた。自宅はオール電化のため4日以降、一切の電気器具が使用不能になった。スーパーで買ってきた板氷を食材と一緒にクーラーボックスに入れ、冷蔵庫代わりに使用。調理にはカセットコンロを用い、入浴もコンロで沸かした湯を水で薄めて体をふいた。10日夕、約1週間ぶりに電力が復旧し、笠松さんは「やっと普通の生活に戻ることができる」と胸をなで下ろした。

 同県紀美野町でも午後6時現在の停電戸数は約1890戸。町立小川小では、水源となっている高台の配水池に送水するポンプが停電で動かず、7、10両日は約5キロ離れた町立野上小に間借りして授業を行った。全校児童19人は、複式学級も含めて日ごろ5教室に分かれて授業を受けているが、この2日間は全学年がランチルームに集まって授業を受けた。教材用のプリントが用意できず、小川小の南坂和靖校長は「先生や子供たちに迷惑をかけている」と話した。

 同町内に100カ所以上ある防災無線も影響を受けた。バッテリー切れで使えない可能性があり、町職員が交換作業に追われている。バッテリーをもたせるため、放送内容は人命に関わる避難情報などにとどめた。また、町役場には連日、復旧見通しを尋ねる電話が100件ほど殺到。町職員は「関電に聞いても明確な返答がない。早めに情報を知らされていれば事前に対応できたのに」と不満をもらす。

 関電によると、停電箇所は通常、自動感知システムで検知しているが、今回は関西全域で同時多発的に問題が生じシステムがパンク。4日から丸2日間、地域別の停電戸数を把握できなくなった。また、山間部では倒木による通行止めも多く、復旧を遅らせている。関電担当者は「多くの人にご迷惑をかけ申し訳ない。立ち入り困難な場所も多く、完全復旧の見通しは立っていない」とコメントした。【砂押健太、後藤奈緒、木原真希】

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