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関空閉鎖1週間

運航順次再開も発着数通常の1割

滑走路が浸水した関西国際空港=2018年9月4日午後5時55分、本社ヘリから幾島健太郎撮影

 日本列島に大きな被害をもたらした台風21号が通過してから11日で1週間となる。高潮による浸水で閉鎖された関西国際空港は7日以降、被害が少なかったB滑走路(4000メートル)で国内線と国際線の運航を順次再開しているが、国際線の発着数は通常時の1割にとどまり、「国際拠点空港」としての本来の姿にはほど遠い。和歌山県を中心にいまなお停電している地域があり、住民生活への影響も長引いている。【蒲原明佳、山崎征克、矢追健介、真野森作】

 1日の発着便数が約500便ある関空は1期島と2期島に分かれ、それぞれ滑走路とターミナルビルがある。1期島のA滑走路(3500メートル)のほぼ全面と第1ターミナル(T1)の地下部分が浸水し、停電も起きた。関空を運営する関西エアポートは、2期島のB滑走路と第2ターミナル(T2)を先に稼働させ、7日に国内線の運航を再開。8日には国際線の一部も再開した。

 同社によると、7日に19便だった運航数は、10日には72便まで増加した。特に、T2を拠点にしている格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションの運航便数は通常の9割まで回復している。

 ただ、T2だけでは国際線の主力であるT1の機能停止の影響を補えていない。10日運航の国際線は30便で、平常時の1日平均約300便の1割程度にとどまる。運航地域も韓国や中国など近隣のアジア諸国ばかりで、東南アジアや欧米方面は再開の見通しが立っていない。T2にはターミナルから乗り降りできる搭乗橋がなく、大型機の運航が困難なためだ。

 通常はT1を使う日本航空は7日から再開されたT2で羽田便を往復させている。ただ、ピーチのカウンターを間借りしているため、機械による搭乗券の発行ができず、係員が手書きで対応している。日航の広報担当者は「T1が戻らない限り、増便は難しい」との見通しを示す。

 関西エアポートはT1の再開に向け、復旧作業を急ぐ。8日から試験的に一部の照明を点灯させ、9日には一部のコンビニエンスストアが営業を再開させた。ただ、エスカレーターやエレベーター、エアコンは動かないままだ。

 10日夜に記者会見した関西エアポートの西尾裕専務執行役員は「7日に『1週間以内に再開』と言ったが、後ろにずれる可能性もある」と話した。

 一方、関西電力管内の停電は10日午後10時現在、5府県の計7180戸で続いている。7日時点の5万1360戸からは減少したが、樹木の倒壊や土砂崩れで通行できない道路があり、作業が必要な場所までたどり着けないケースがある。

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