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豚コレラ

大量不審死報告せず堆肥化 岐阜の養豚場

 岐阜市の養豚場で3日以降に約80頭が死に、豚(とん)コレラウイルスが検出された問題で、うち約60頭は堆肥(たいひ)にするため発酵させていたとみられることが岐阜県への取材で分かった。県によると、死んだ家畜を原料として許可なしに肥料を作ることは、化製場法違反の疑いがあるという。養豚場が県に対し、3~7日に「約80頭が死んだ」と話しており、岐阜県が豚の大量死を把握したのは8日未明の立ち入り検査だった。県は「不審に豚が死んだことを早期に報告せず堆肥化していたことは、ずさんな処理と言わざるを得ない」と指摘している。

 県によると、3日に岐阜市畜産課の獣医師が、死んだ肥育豚1頭の病性鑑定を県に依頼。検査結果は陰性だったが、解剖で豚コレラが疑われ、7日の再検査で陽性反応が出た。同じ豚舎の虚弱豚にも陽性反応があり、農林水産省の精密検査で9日に豚コレラウイルスが検出された。

 農水省は9日、国内産豚肉の輸出を停止した。国内で豚コレラが確認されたのは1992年に熊本県で発生して以来26年ぶり。同省によると、日本は国際獣疫事務局(OIE)の条件を満たしたとして、2007年に豚コレラが存在しない「清浄化」を達成していた。

 岐阜県は残る610頭の殺処分を進め10日早朝に完了したが、作業中にも64頭が死んだため最終的には546頭を殺処分。11日中に殺処分したすべての豚の埋却を完了し、養豚場での防疫措置を終えるとしている。また、県は家畜伝染病予防法に基づいて9日、半径10キロ圏内にある他の3養豚場(飼育数計1012頭)に対し、搬出を制限しているほか、6カ所に消毒ポイントを設けた。

 豚コレラは、近年アジアを中心に広く発生している。豚やイノシシの病気で人に感染せず、感染した豚肉を食べても影響はない。農水省によると、昨年の豚肉・豚肉加工品の輸出は約600トン(約7億円)。岐阜県によると、16年の県内での豚の産出額は約79億円で、全国21位だという。飼養頭数は約11万300頭で同22位。【岡正勝、横田伸治】

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