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おばけかぼちゃコンテスト県大会

大きな歩み、30回目で幕 高齢化と担い手不足で 東根市 /山形

最後の栄冠は289.9キロ

 巨大カボチャの重量を競う「おばけかぼちゃコンテスト県大会」が9日、東根市野川の東郷公民館で開かれた。巨大に育つ品種「アトランティックジャイアント」を使った米西海岸の世界大会の県内版で、今回で30回目。しかし、主催者側の高齢化と担い手不足により、今回が最後の大会となる。会場には200キロ超の巨大カボチャが多数並び、地元の住民らでにぎわった。【二村祐士朗】

     同品種を使った国内大会は1987年に香川県の小豆島で始まり、県内でも東根市の有志らが地元を盛り上げようと2年後の89年から参加。県大会を開催し、優勝者は小豆島で行われる全国大会に出品する。全国大会の優勝者は世界大会への挑戦権が得られる。

     事務局などによると、今年は山形や香川を含む計6県で県大会があり、近年の全国大会の優勝ラインは400~500キロほど。県内ではこれまで2010年に遊佐町の生産者が記録した402キロが最重量だが、世界大会では1トンを超えるものもある。

     この日は、東根市や遊佐町など県内各地の農家らから計27個の巨大カボチャが集結。市職員らスタッフが10人がかりで順々にカボチャを担ぎ、会場に設置されたステージ上の計量器に乗せた。スタッフらは200キロを超えると踊りも披露し、汗を流した。

     登壇した生産者の一人は、200キロ超が見込まれる「本命」を育てながらも、大会当日の輸送作業中にひびが入り、別のカボチャに切り替えたと打ち明けて会場を沸かせた。

     優勝したのは、289・9キロを計測した遊佐町の農業、土田武彦さん(61)。優勝は01年以来2回目で、当時記録した155・5キロの約2倍の大きさとなった。土田さんは「今年は小雨で気温も高く、生産が難しかった。最後を飾れて光栄」と喜んでいた。

     地元の東根市立東郷小4年の児童たちも出品。県大会で16、17年と2連覇中の東根市の農業、大江幸雄さん(79)の指導を仰いで100キロ超に育てた。ステージでは、栽培の経過をまとめた寸劇も披露。川俣凜和(りんな)さん(9)は「将来、また大きなカボチャを作って自宅の玄関に飾りたい」と笑顔だった。大江さんは今回、自身も出品したものの優勝は逃した。「長年、カボチャを通じて地元の小学生らと交流できたのが何よりうれしかった」と振り返った。

     県大会が始まった当初は100個ほど出品があったが、近年は30個前後。実行委員会の菅原松男委員長(63)は「地域のイベントがなくなるのは寂しいが、一つの区切り。最後はいつも以上に観客が来てくれてホッとした」と話した。

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