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北海道地震

余震続き「帰れない」 1590人が避難生活

復旧工事が進む、地震のため陥没した道路=札幌市東区で2018年9月11日午後3時38分、竹内幹撮影

 北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震から6日が経過した12日、道内では1590人が避難生活を送っている。震源から離れた札幌市東区では震度6弱を記録し、商業施設が建ち並ぶ市街地の道路が大きく陥没した。区体育館には87人(11日午後10時現在)が避難するが、余震が続き「帰りたいが帰れない」との声が上がる。

 陥没が目立つのは、東15丁目屯田通。直下を走る市営地下鉄東豊線は運転を再開しているが、上を通る片側2車線の路面は約4キロにわたり1メートル以上沈んだところが目立ち、重機が復旧作業を進める。市東区土木センターは「地下の構造物が多く、強い揺れが地盤に影響を与えたのではないか。詳しい原因は調査中」と言う。

 植原裕子さん(63)は住んでいたアパートの外壁がはがれて落下し、体育館に避難した。多くの犠牲者が出た厚真(あつま)町や、液状化被害が大きい札幌市清田区ばかりが注目されていると感じ、「ここも経験にない強い揺れだった」と言う。家の中に落ちてきたものが散乱して、手を付けられない状態だ。「自宅に戻りたい気持ちが強いが、またあの揺れが来るのではと思うと動けない」と話す。

 一番の懸念は、まだ続く余震だ。気象庁によると、最大震度7を観測した6日未明の地震後、12日午前8時までに震度1以上の地震を観測したのは181回に上る。体育館の近くに住む多羅尾光紀さん(78)はアパートにひびが入り、不安で避難所に来たが、常に揺れているような感覚に襲われているという。「ようやく余震が減り安心したところでまた揺れると、一気に不安が増す。簡単には家に戻れない気持ちになってしまう」と悩む。

 電気などの復旧が進み、利用者減や学校再開で東区の避難所はピーク時の20カ所から、この1カ所になった。閉鎖された避難所から移ってきた人も多い。家族3人で避難した男性(30)は「(避難所に)人が減ると気持ちも不安になる」と周囲を見回した。

 体育館に避難し、飼い犬と一緒に夜は車中泊を繰り返している女性(48)は、自宅の部屋の壁に大きなひびが入り、片づけに帰るたびに枝が折れるような音がするという。

 情報収集にスマートフォンが手放せないが、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のデマや心ない書き込みに心を痛める。「先日も『近く強い地震がくる』という話が出回り、自衛隊の名前が使われて信頼できる情報だと思い込んでしまった。神経過敏になってしまう」とため息をついた。【澤俊太郎】

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