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北海道地震

節電長引く恐れ 「苫東」全面復旧は11月に

地震で自宅が激しく損壊した北海道厚真町の伊藤さん夫婦。犬などペットを飼っているため避難所には入らず、車中泊をしており「これからの寒さが一番の不安」と話した=北海道厚真町で2018年9月11日午後7時52分、和田大典撮影

 北海道電力は11日、北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする最大震度7の地震で停止した苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所(北海道厚真町、出力計165万キロワット)の全面復旧が、早くても11月になるとの見通しを発表した。損傷の状況次第ではさらに遅れる可能性もある。停止中の水力発電所を週内に再稼働する見通しが立ったことなどから、経済産業省は11日、「2割節電」の目標を連休明け18日にも緩和する可能性を示唆した。ただ、節電要請は続ける方針で、本格的な冬を前に企業や家庭への影響も拡大しかねない。

     世耕弘成経済産業相は11日、札幌市内で真弓明彦・北電社長と会談し「これからが正念場。余震や老朽化設備のトラブルなどリスクを想定した保守管理が必要だ」と述べ、14日までは2割の節電要請を続ける考えを示した。北電によると、1時間ごとの電力需要の削減率が11日に初めて2割を超えた。13日も計画停電の実施予定はない。

     11日、札幌市内で記者会見した北電の阪井一郎副社長は、苫東厚真の3基のうち、タービンから出火した4号機は分解が必要で復旧に1カ月半以上かかるとした上で「未点検の設備で損傷が確認されれば、さらにずれ込む可能性がある」と述べた。蒸気漏れが確認された1、2号機はボイラー管計13本に断裂があり、復旧時期は1号機が9月末以降、2号機が10月中旬以降という。

     地震前日の5日のピーク時の電力需要は383万キロワット。現在稼働している6火力発電所などで、節電開始後の需要をわずかに上回る353万キロワットを供給するが、この中には老朽化で廃止・休止する予定の二つが含まれる。11日には、1978年に運転開始し来年3月に廃止予定の音別の1号機を再稼働させたところ、稼働中の2号機がトラブルで自動停止した。

     北電は年内に、定期検査などで停止中の苫小牧(出力計25万キロワット)、知内(出力35万キロワット)火力発電所や京極水力発電所(出力計40万キロワット)などを稼働させる。ただ、10月以降は暖房需要などで電気消費量が高まる。今後道内の発電所の再稼働が進んでも早期に節電を終了できるかは不透明だ。【野原寛史、山下智恵】

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