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危機の教訓

リーマン・ショック10年/中 EU分断、揺らぐ秩序 ギリシャ、中国マネー流入

中国に買収されたピレウス港に到着した旅客船。エーゲ海に浮かぶ島々につながるターミナルとして多くの観光客に利用されている=ギリシャ南部ピレウスで6日、三沢耕平撮影

 波止場に到着した巨大客船から、スーツケースを手に観光客が続々とはき出された。アテネの南西12キロ、ギリシャ最大の港ピレウス。猛暑が続いていた9月上旬、エーゲ海クルーズの拠点となる港は活気に満ちていた。事務エリアには、港を管理する中国企業の社旗がはためく。

 ピレウス港が中国国有企業の海運最大手COSCO(中国遠洋海運集団)の手に渡ったのは2016年だった。リーマン・ショックによる信用不安の津波は欧州をのみ込み、09年にギリシャの放漫財政が発覚すると、01年のユーロ加盟後に成長期待で流れ込んだマネーが逆流。国債が暴落して市場での資金調達が困難になった。欧州連合(EU)からのギリシャ支援の条件が、国有財産の売却だった。

 トラック運転手のヤニスさん(52)は「運賃値下げが続き、月収は半分近くまで下がった」とぼやく。港に…

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