酪農に大きな影響 乳製品の正常化遠く
北海道南西部の胆振地方を震源とする地震で、北海道内の酪農業も大きな影響を受けた。道内の乳業工場は操業を再開したものの生乳の生産量が回復せず、牛乳や乳製品の品薄感解消には時間がかかりそうだ。
地震後に発生した大規模停電時、道内の酪農家は自家発電機を融通し合って搾乳機を使った。電力は順次復旧したが、停電中に搾乳を十分にできなかったことで乳房炎にかかるなど牛の体調が悪化。「乳量は地震前より明らかに落ちている」(ホクレン農業協同組合連合会)という。
道内にある大手乳業メーカーの工場は10日までに操業を再開したが、生乳不足や政府の節電要請を受け、製…
この記事は有料記事です。
残り602文字(全文875文字)