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貴乃花親方引退届

協会と対立の歴史 発展尽力も北の湖理事長死去が節目(スポニチ)

 自分の信念を貫き通した結果、貴乃花親方は日本相撲協会を去ることになった。その親方人生は、協会との対立の歴史でもあった。

     始まりは2010年の理事選だった。当時在籍していた二所ノ関一門が出馬候補を固めていた中で、協会を改革すべく立候補を表明。結果、一門を離脱することになったが、8年ぶりの選挙の末に初当選を果たした。北の湖前理事長(元横綱)には将来の理事長候補として期待され、14年には執行部入りして総合企画部長に就任した。

     相撲の発展に尽力しようと心血を注いでいたが、15年11月の北の湖前理事長の死去により、状況は一変した。16年の理事選で4選を果たした際には、劣勢と言われる中で丸刈りになって理事長就任を目指したが、多数決により敗れた。職務分掌では執行部から外れ、巡業部長となった。

     貴乃花親方は常々、「弟子は家族と同じ」と話していた。元横綱・日馬富士の傷害事件では弟子の貴ノ岩が被害者となったため、真実追求に固執した。第三者の判断を仰ぐために、警察の捜査に一任。協会の事情聴取の要請などに耳を傾けることなく、対立は色濃くなっていった。貴乃花一門の親方には、迷惑を掛けられないとの思いで一切、相談しなかった。結果、孤立していく形となった。

     協会が貴乃花親方の引退届を受理していないため、現時点で退職は認められていない。話し合いでの解決が望ましいのは明白だが、貴乃花親方と相撲協会の間にある溝は深い。(スポニチ)

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