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清掃美化活動 ごみ拾い「見える化」と成果測定で推進
プラスチックごみの海洋流出問題が大きな話題となっている。さまざまな経路から海洋へと流出し、2050年ごろには海を漂うプラスチックの量は重量比で魚の量を上回るという予測や、海産物を通じてプラスチックを摂取した人体への影響などの深刻な問題が指摘されている。海に流出してしまったプラスチックの回収は非常に難しいため、いかに陸上で対処するかが重要だ。多くの自治体がこれまで当たり前に取り組んできた清掃美化活動やポイ捨て抑止施策が、この世界的な環境問題を解決するために非常に重要になってきた。
自治体の本格的な清掃美化活動は、関東圏では1964年の東京オリンピックを契機に、街をきれいにしようという取り組みの一環として始まった。ごみが無秩序に捨てられていた当時と比較すると現代の日本の街はとてもきれいになったことは間違いない。だが、ここ最近は取り組みの形骸化やマンネリ化が進んでいた。筆者は京都大学在籍時に始めた研究がきっかけでITを活用した環境問題の解決に取り組むようになり、多くの自治体の…
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