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西日本豪雨

ボランティア不足の倉敷「支援求める人いる」

 西日本豪雨から6日で3カ月となったが、大規模な浸水被害があった岡山県倉敷市真備(まび)町地区でボランティアが不足している。最も多い7月15日には全国から約2300人が集まったが、9月に2回あった3連休は1日500~700人程度とピーク時の2~3割。時間の経過で関心が低下し、北海道の地震や台風など他の災害が相次いだことも影響したとみられる。一方で支援のニーズが多様化し、心のケアを担える人たちを養成する動きも出てきた。

 倉敷市災害ボランティアセンターは9月半ば過ぎから、翌日に必要なボランティアの数をホームページ上に掲載する「ボランティア予報」を始めた。事前に申し込みがあったボランティアの数も明記され、不足分が分かる。ただ、これまで予報を上回る数が集まったことはほとんどない。数字を見て「足りるのでは」と現地入りを控える人もおり、台風25号の接近で5~7日は受け入れを休止するが、担当者は「実際のニーズは予報以上にある。もっと多くの人に来てほしい」と訴える。

 最近、増えているニーズがリフォームのための住宅の解体作業だ。真備町地区の自宅が浸水した調理師の垂水俊一さん(69)は、2週間前からボランティアに入ってもらっている。「経験のあるボランティアが来てくれて一気に進み助かっている。ただ、柱と梁(はり)を残して全て取り払うつもりなので、まだボランティアは必要」と話す。解体手順が分からないまま、自力で始める被災者が多く、ボランティアの調整をしている市社会福祉協議会の担当者は「正しい手順で解体するためには、プロが定期的に指導したり、助言したりすることが理想。専門知識を持った大工などに来てもらえれば」と呼び掛ける。

 全国社会福祉協議会によると、豪雨で活動したボランティアは広島県10万3889人▽岡山県8万2982人▽愛媛2万6529人(今月3日現在)。広島県では被災地からの要望は収束しつつあり、県社会福祉協議会によると、現在10カ所のボランティアセンターも今月末までに閉鎖する見通しという。

 力仕事が主だったニーズも変わりつつあり、愛媛県では、メンタルケアのボランティアの必要性が指摘されている。宇和島市社会福祉協議会の山本裕子地域福祉課長(51)は「『精神的につらい』と漏らす方々も増えてきた」と明かす。

 宇和島市で被害が大きかった吉田町地区では「つらい思いをしている近所の人を助けたい」と話を聞いて寄り添う「傾聴ボランティア」を学ぶ住民もおり、市社協は悩んでいる人の自殺の兆しに気付き、支援する「ゲートキーパー」の養成講習会を検討している。【戸田紗友莉、木島諒子、東久保逸夫】

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