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青森県史の玉手箱

通史編を読む/19 幕末期の種痘 医師らの努力で普及 /青森

 古来、人々を悩ませ続けた疾病の一つに天然痘(疱瘡(ほうそう))があった。天然痘ウイルスによるこの感染症は、一度かかると終生免疫がつくが、致死率も高く、さらに治癒後も失明や「あばた」が残るなどの後遺症が見られた。

 この恐ろしい病を予防する方法として発明されたのが種痘である。1798年、イギリス人医師、ジェンナーによる牛痘種痘法の発見は世界に驚きをもって迎えられた。それまで行われていた人痘種痘法よりも確実に予防が可能なこの方法は、すぐさま世界中に伝播(でんぱ)し、日本にも長崎に滞在していたオランダ商館長から情報が伝えられた。

 さらに、ロシア経由でも種痘の方法が伝えられた。1807(文化4)年にロシア人が択捉島を襲撃した際に…

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