メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

三浦雅士・評 『水族館の文化史 ひと・動物・モノがおりなす魔術的世界』=溝井裕一・著

 (勉誠出版・3024円)

現代文明を鋭く映し出す

 きわめてすぐれた文化史。

 1867年、米国軍艦「エイブラハム・リンカーン」は、当時世間を騒がせていた「大海獣」を討伐するためにニューヨーク港を出た。この大海獣がじつは最新鋭の潜水艦。体当たりを喰(く)らって米国軍艦から投げ出され、逆に潜水艦に助けられた博物学者アロナックスは驚くべき光景を目にする。艦内のサロンからの眺めはまるで「巨大水族館のガラスをのぞくような感覚であった」のだ。

 これが書き出しだが、むろんヴェルヌのSF『海底2万海里』の紹介。潜水艦と水族館では大違いだが、似て…

この記事は有料記事です。

残り1191文字(全文1457文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 羽生、魂の演技でフリー200点、トータル300点超え
  2. チェン、世界最高得点で2連覇 羽生は2位 世界フィギュア
  3. 安定感増したチェン、2連覇 羽生演技にも動ぜず 世界フィギュア
  4. 宇野、覚悟のフリーも170点台 不完全燃焼
  5. 「跳ぶ使命感」 勝負師・羽生、思い込めた4分間 世界フィギュア

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです