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SUNDAY LIBRARY

本郷 和人・評『笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語』

複雑な幕末の歴史を生きた言葉で語る

◆『笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語』房野史典(ぼうの・ふみのり)・著(幻冬舎/税別1400円)

 幕末の歴史はややこしい。天皇を崇敬する「尊王」に、将軍への忠誠を大切にする「佐幕」。ただし、この二つは必ずしも対立しているわけではなく、新選組の近藤勇のように「尊王は日本人として当然だが、幕府の恩義も重い」という人もいる。「尊王」陣営でも、将軍を天皇のもとでの新政府に積極的に参加させようという土佐藩があり、武力倒幕にこだわる薩摩藩がある。

 一橋慶喜の将軍就任を推進したのが島津斉彬(なりあきら)で、斉彬の命を受けて奔走したのが西郷隆盛だっ…

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