- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
データ改ざんや論文盗用など科学者・研究者による「研究不正」を考える講演会が10月23日、京都市上京区の同志社大であった。関連の著書がある東京大名誉教授の黒木登志夫さんが、不正が相次いで起きる背景や防止策について語った。同志社大の「研究倫理向上ウイーク」(10月15日~11月2日)の一環。【菅沼舞】
黒木さんによると、研究不正は(1)真実への背信(捏造(ねつぞう)、改ざん)(2)信頼への背信(盗用、非再現性、不適切な研究)(3)真実・信頼への背信による健康と生命への危険(生命倫理無視、生命・健康被害)に3分類できる。
黒木さんは(1)について、STAP細胞論文問題を含む国内外の3例を挙げて共通点を分析。研究者は若く、有名な指導者の下につき、論文は「ネイチャー」や「セル」といった影響力が大きい科学誌が掲載していた。
この記事は有料記事です。
残り1090文字(全文1451文字)
【時系列で見る】
-
粗悪学術誌の論文 4割が別論文の参考文献に 研究ゆがむ可能性
1823日前 -
科学ジャーナリスト賞に本紙・鳥井記者 「ハゲタカジャーナル」報道
1827日前 -
ハゲタカジャーナル対策前進も、日本学術会議の影響力に期待
1835日前 -
ハゲタカジャーナル対策 日本学術会議が検討 提言や報告まとめ
1836日前 -
「ハゲタカジャーナル」投稿控えて 日本医学会、加盟129学会に注意喚起
1870日前 -
粗悪学術誌「ハゲタカジャーナル」 京都大が投稿控えるよう呼びかけ
1923日前 -
「50分野同時開催」「1週間で参加決定」 手軽に“研究の跡” ハゲタカ学会体験者が証言
1923日前 -
「国際ハゲタカ学会」横行 料金払えば審査なく参加 「業績」ではく付け
1923日前 -
粗悪学術誌「深刻な事態」 柴山文科相が注意喚起求める
1948日前 -
粗悪学術誌掲載で博士号 8大学院、業績として認定
1957日前 -
「ハゲタカジャーナル」投稿を事実上禁止 新潟大
1974日前 -
「研究不正」どう防ぐ 黒木東京大名誉教授が語る
2002日前 -
掲載取り下げの要望無視 手数料の請求も
2020日前 -
「ハゲタカジャーナル」に名大と新潟大が対策
2024日前 -
投稿の准教授「査読素通り」 背景に教授圧力
2050日前 -
論文投稿、日本5000本超 業績水増しか
2061日前 -
粗悪学術誌、九大が対策 学内で投稿自粛指導
2061日前 -
「出版社」の事務所で中古車販売も
2215日前 -
チェック不十分な論文急増 誤解広がる恐れ
2215日前