インターネット上の「自己責任」をめぐる議論での荒れた言葉遣いや、自らと異なる意見をバッシングする様子を見ると息苦しさを感じる。そんな折、最近の取材の先々で聞いた「日本人の寛容さ」をめぐる言葉を思い出した。
高校生の長男が自閉症で、多くの子育て本を出版する立石美津子さんは、特別支援学校の教員免許を取るために出席した授業で聞いたという話を教えてくれた。
「鉢植えに100個の種をまいたら、全部同じようには成長はしない。芽が出ないこともあるし、途中から成…
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