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競馬

世界最速!アーモンドアイ「ありえない」1秒5更新制覇 Jカップ(スポニチ)

 超絶レコードで3冠牝馬が“日本最強”の称号を襲名だ。中央競馬の国際招待G1「第38回ジャパンC」が25日、東京競馬場で行われ、単勝1.4倍の圧倒的な1番人気に推されたアーモンドアイ(牝3=国枝)が2分20秒6のレコードタイムで圧勝。賞金3億円を獲得した。これで牝馬3冠に続くG1・4連勝。日本競馬界の悲願である凱旋門賞初制覇へ、大きく夢が広がった。

     断然人気に応えたアーモンドアイの走りに熱狂した大観衆が、電光掲示板に浮かび上がった現実味のない数字にどよめいた。05年ジャパンCでアルカセットが記録した芝2400メートルの日本レコードを一気に1秒5も更新する2分20秒6。速い、いや速すぎる。あまりの衝撃Vに国枝師は笑顔を抑え切れない。「(公式スポンサーの)ロンジンの時計が凄く優秀だから速いのかと思った」と粋なジョークで笑わせた。

     単勝1.4倍のオッズが示す通り、多くのファンが確信していた勝利。だが、その中身はレース前の想定と違った。後方からの末脚でライバルを圧倒してきた3冠牝馬が好スタートから2番手のインを追走。「1番枠は不利になることもあるので嫌だったが、ゲートをうまく出たら前にキセキがいて最高のペースメーカーになってくれた」とルメール。終始抜群の手応えで進み、残り300メートルで右ステッキ3発の合図を送ると急加速。粘るキセキを並ぶ間もなくかわすと、気を抜かさないように右ステッキをもう一発。迫るライバルはいなかった。「1コーナーで懸念が取り払われ、向正面で早々に“いける”と思った」と鞍上は胸を張った。

     秋華賞V後には熱中症のような症状で倒れそうになったアーモンドアイ。この日も表彰式後に少しふらつき始めたため、大事を取って写真撮影後はすぐに厩舎へ引き揚げた。それでも指揮官は「秋華賞の時ほどではなく大丈夫でしょう」と不安を一掃。レース後に見せるこの現象も“特別な馬”であるゆえの特徴なのかもしれない。

     走破タイムに重きを置かない国も多いため、世界的に勝ちタイムを統括する機関はないが、アシデロというアルゼンチン産の牡馬が99年に2分21秒98で勝ったことがあり、参考記録として当時の世界レコードであるとされた。アーモンドアイはそれをはるかに超える。参考ながら世界最速と言っていい。

     文句のつけようがない走りで国内最強を証明したアーモンドアイ。今後は予定通り有馬記念をパスして放牧で充電。来年は世界制覇に挑戦する。「オーナーと相談だが、皆さんが思っているような競馬に行きたい」と語った指揮官は「エネイブルと一緒にレースしてみたい」と凱旋門賞を連覇した欧州の名牝との対決を熱望した。

     サラブレッドは新たな次元へと進化を遂げたのか?それほどのインパクトがあった。この馬なら、重く、高かった世界の壁もきっと乗り越えられる。

     ◆アーモンドアイ 父ロードカナロア 母フサイチパンドラ(母の父サンデーサイレンス)牝3歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績7戦6勝 総獲得賞金7億2022万3000円。(スポニチ)

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