著者インタビュー 甘糟りり子 『鎌倉の家』
両親と同じにはできないけれど私なりに何かを受け継いでいたい
◆『鎌倉の家』甘糟りり子・著(河出書房新社/税別1600円)
育った家を出て親元を離れ、さまざまな場所での生活を経由したあと、再びその家に戻ってくる。今度は自分が家主として。思えばこれほど、時の流れをつくづく感じさせる出来事もないのではないか。
「家は毎年のように手を入れています。この本が出た後、1階と2階のトイレを全部変えました。これから台所…
この記事は有料記事です。
残り1238文字(全文1439文字)