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池澤夏樹・評 『ヌメロ・ゼロ』=ウンベルト・エーコ著、中山エツコ・訳

 (河出文庫・950円)

尻尾までエーコが詰まっている

 著者は『薔薇(ばら)の名前』や『フーコーの振り子』、『バウドリーノ』を書いて、二〇一六年に他界したあの巨匠エーコ。これは彼の最後の長篇である。二百五十ページほどと短めながら尻尾(しっぽ)までエーコが詰まっている。

 主題は陰謀史観とパラノイアを巡るスリラー。その一つ下の層にはイタリア現代史を素材にしたジャーナリズム批判がある。時代設定は一九九二年の四月から六月まで。

 ずっと出版界の隅の方で翻訳や持ち込み原稿の評価やゴーストライターなどの半端仕事をしてきたコロンナと…

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