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とうふ屋のある町はいい町だ

/9 堤食品(京都市北区) 研究心と夫婦のあうん

焼き豆腐には、下の板の年輪が刻まれる

 堤食品の店主、堤武美さん(69)の朝は極めて早い。朝というか、深夜から一日が始まる。「12時に目覚まし時計かけたのに、1時間も寝坊して……」と聞いて驚いた。

 夫婦2人で営むとうふ屋を、書道家の息子さんも手伝う。賀茂川の西に位置する小山の本店と、上賀茂深泥池近くの北山店、店主は2軒を行き来する。

 創業は1931(昭和6)年、父の彌三郎さんが小山の地でとうふ屋を始めた。辺り一面が田んぼで、加茂街道や地下鉄・北大路駅あたりが見通せたと言う。

 お茶販売店に勤める武美さんが、家業に入ったのは24歳から。だが、父に作り方を教わったのはわずか3日…

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