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見上げてごらん

カッパの教え=永山悦子

 秋の初め、津軽へ行った。お目当ては「カッパ」。とはいっても「頭にお皿、背中に甲羅」のカッパを探しに行ったわけではない。カッパ伝説は全国にあり、多くは、いたずら好きな妖怪として語り継がれる。ところが、「津軽はちょっと違う」と元農水省職員の広瀬伸さん(63)に聞いたからだ。

 約20年前、広瀬さんは用水路やダムなど農業インフラ事業の担当者として青森県に赴任した。そこで、津軽のカッパが「水虎(すいこ)様」と呼ばれ、神様として祭られていることを知ったという。集落ごとにカッパ像などを入れたほこらがある。農業用水の確保に苦労した津軽平野には用水路が張り巡らされ、子どもの水の事故が絶えなかった。それで、水に縁の深いカッパを祭ることになったらしい。

 つがる市のカッパに「会える」という場所を訪れると、南に「津軽富士」と呼ばれる岩木山がそびえ、見渡す…

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