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第73回毎日映画コンクール

日本映画大賞・優秀賞候補作決まる 秀作・力作、目白押し

毎日映画コンクール

 <MAINICHI FILM AWARDS>

     第73回毎日映画コンクールの2次(最終)選考の候補作、候補者が決まった。今年公開された邦画の中から最も優れた「日本映画大賞」と「日本映画優秀賞」を選出する作品部門は、「菊とギロチン」「きみの鳥はうたえる」「孤狼の血」「寝ても覚めても」「万引き家族」の5作品が候補作となった。

     作品部門と俳優部門、スタッフ部門は、映画評論家ら約70人の投票で1次選考を行い、上位が2次選考に進んだ。アニメーション部門、ドキュメンタリー部門は、討議による1次選考で2次候補作を選んだ。

     2次選考はいずれの部門も審査委員の討議で行う。外国映画ベストワン賞は1次選考委員による再投票で決める。また、特別賞は毎日映コン諮問委員の討議で、TSUTAYAプレミアム映画ファン賞はインターネットによる投票で、それぞれ決定。各賞の受賞作、受賞者は来年1月下旬に発表する。


     ◆菊とギロチン

     関東大震災後、軍部の影響力が強まる東京近郊で、夫の暴力から逃れて女相撲一座に加わった力士、花菊(木竜麻生)らと、「差別なき平等な社会」を掲げる無政府主義結社・ギロチン社のリーダー、中浜鉄(東出昌大)らの交流を描く。木竜は新人賞(女性)、寛一郎が新人賞(男性)、韓英恵が女優助演賞、瀬々敬久が監督賞、瀬々と相沢虎之助が脚本賞、鍋島淳裕が撮影賞、露木恵美子が美術賞、安川午朗が音楽賞にノミネートされている。

    監督 瀬々敬久

    脚本 瀬々敬久

       相沢虎之助

    撮影 鍋島淳裕

    美術 露木恵美子

    音楽 安川午朗

    出演 木竜麻生

       東出昌大

       寛一郎

       韓英恵

     ◆きみの鳥はうたえる

     書店で働く「僕」(柄本佑)は失業中の静雄(染谷将太)と共同生活を送っている。ある日「僕」は同僚の佐知子(石橋静河)と行きずりで関係を持つ。佐知子は店長(萩原聖人)とも男女関係にあるようだが、彼女はそれから「僕」の部屋に通うようになり、3人での生活が始まる。北海道・函館を舞台に若者の日常を描き出す青春映画。柄本が男優主演賞、染谷が男優助演賞、石橋が女優助演賞、三宅唱が監督賞、四宮秀俊が撮影賞、Hi’Specが音楽賞、川井崇満が録音賞にノミネートされている。

    監督・脚本 三宅唱

    撮影 四宮秀俊

    音楽 Hi’Spec

    録音 川井崇満

    出演 柄本佑

       石橋静河

       染谷将太

     ◆孤狼の血

     昭和も終わりに近づいた1988年、暴力団抗争が激化する広島県の町を舞台に、捜査のためなら違法行為も辞さないベテラン刑事、大上(役所広司)と、新人刑事、日岡(松坂桃李)が抗争絡みの殺人事件の捜査に挑む。原作は柚木裕子の同名小説。度肝を抜く暴力描写も注目された。

     役所が男優主演賞、松坂が男優助演賞、白石和彌が監督賞、浦田和治が録音賞にそれぞれノミネートされた。

    監督 白石和彌

    脚本 池上純哉

    音楽 安川午朗

    録音 浦田和治

    出演 役所広司

       松坂桃李

       真木よう子

       駿河太郎

       中村倫也

       阿部純子

     ◆寝ても覚めても

     朝子(唐田えりか)は麦(東出昌大)と恋に落ちるが、放浪癖のある麦はほどなく姿を消す。2年後、朝子は麦と同じ顔をしたサラリーマン、亮平(東出が2役)と知り合い、結婚を決めるのだが……。原作は柴崎友香。2人の男の間で揺れ動く朝子の姿を通じ、恋愛の本質を問う。東出は男優主演賞、唐田は新人賞(女性)、浜口竜介が監督賞、田中幸子と浜口が脚本賞、佐々木靖之が撮影賞、tofubeatsが音楽賞にノミネートされている。

    監督 浜口竜介

    脚本 田中幸子

       浜口竜介

    撮影 佐々木靖之

    音楽 tofubeats

    出演 東出昌大

       唐田えりか

       瀬戸康史

       山下リオ

       伊藤沙莉

       渡辺大知

     ◆万引き家族

     東京の片隅で、生活費が足りなくなると食料や日用品を親子で万引きして賄う一家の姿を通じ、家族の絆とは何か、幸福とは何かを問う。リリー・フランキーが男優主演賞、安藤サクラが女優主演賞、樹木希林と松岡茉優が女優助演賞、城桧吏が新人賞(男性)、佐々木みゆが新人賞(女性)、是枝裕和が監督賞と脚本賞、近藤龍人が撮影賞、細野晴臣が音楽賞、冨田和彦が録音賞、三ツ松けいこが美術賞に、それぞれノミネートされている。

    監督・脚本 是枝裕和

    撮影 近藤龍人

    音楽 細野晴臣

    出演 リリー・フランキー

       安藤サクラ

       松岡茉優

       城桧吏

       佐々木みゆ

       樹木希林


    佐伯知紀さん=提供写真

     ◆2次選考委員(作品部門の5氏)

    映画評論家の佐藤忠男さん=日本映画大学提供

    佐伯知紀(さいき・とものり)さん

    俳優の岩下志麻さん=丸山博撮影

     映画映像研究者。1954年生まれ。東京国立近代美術館フィルムセンター研究員を経て文化庁に勤務。元同庁芸術文化調査官。青山学院大・上智大非常勤講師。専門は日本映画史。

    脚本家の中島丈博さん

    佐藤忠男(さとう・ただお)さん

    矢田部吉彦さん

     映画評論家、日本映画大学名誉学長。1930年、新潟県生まれ。雑誌「映画評論」「思想の科学」の編集に携わった後、独立。世界の現代映画を紹介してきた。著書に「日本映画史」など。

    岩下志麻(いわした・しま)さん

     女優。東京都出身。1958年、NHKドラマ「バス通り裏」でデビュー。毎日映コンでは「智恵子抄」(67年)で第22回の女優主演賞、第43回に田中絹代賞など受賞多数。

    中島丈博(なかじま・たけひろ)さん

     脚本家、映画監督。1935年、京都府生まれ。橋本忍氏に師事し、61年に脚本家デビュー。映画「津軽じょんがら節」「壬生義士伝」、ドラマ「失楽園」など作品多数。

    矢田部吉彦(やたべ・よしひこ)さん

     東京国際映画祭プログラミングディレクター。1966年生まれ。銀行勤務を経て、海外映画の配給やドキュメンタリー映画のプロデュースに携わる。2002年から同映画祭に関わる。


     ■候補作品・候補者

     日本映画大賞、日本映画優秀賞以外の賞の2次選考候補作、候補者は次の通り。(50音順)

     ◆作品部門

     <外国映画ベストワン賞>

     シェイプ・オブ・ウォーター▽スリー・ビルボード▽ファントム・スレッド▽ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書▽1987、ある闘いの真実

     ◆俳優部門

     <男優主演賞>

     柄本佑(きみの鳥はうたえる)▽岡田准一(散り椿)▽東出昌大(寝ても覚めても)▽役所広司(孤狼の血)▽山崎努(モリのいる場所)▽リリー・フランキー(万引き家族)

     <女優主演賞>

     安藤サクラ(万引き家族)▽門脇麦(止められるか、俺たちを)▽黒木華(日日是好日)▽趣里(生きてるだけで、愛。)▽松岡茉優(勝手にふるえてろ)

     <男優助演賞>

     新井浩文(犬猿)▽瑛太(友罪)▽酒向芳(検察側の罪人)▽染谷将太(きみの鳥はうたえる)▽塚本晋也(斬、)▽二宮和也(検察側の罪人)▽松坂桃李(孤狼の血)

     <女優助演賞>

     石橋静河(きみの鳥はうたえる)▽韓英恵(菊とギロチン)▽樹木希林(日日是好日)▽樹木希林(万引き家族)▽木野花(愛しのアイリーン)▽原日出子(鈴木家の嘘)▽松岡茉優(万引き家族)

     <新人賞(男性)>

     寛一郎(菊とギロチン)▽城桧吏(万引き家族)▽玉置玲央(教誨師)▽成田凌(ニワトリ★スター)▽前田隆成(斬、)▽吉沢亮(リバーズ・エッジ)

     <新人賞(女性)>

     唐田えりか(寝ても覚めても)▽木竜麻生(菊とギロチン)▽木竜麻生(鈴木家の嘘)▽佐々木みゆ(万引き家族)▽平手友梨奈(響-HIBIKI-)▽蒔田彩珠(志乃ちゃんは自分の名前が言えない)▽南沙良(志乃ちゃんは自分の名前が言えない)

     <田中絹代賞>

     安藤サクラ▽白川和子▽寺島しのぶ▽原日出子▽風吹ジュン

     ◆スタッフ部門

     <監督賞>

     上田慎一郎(カメラを止めるな!)▽是枝裕和(万引き家族)▽白石和彌(孤狼の血)▽瀬々敬久(菊とギロチン)▽浜口竜介(寝ても覚めても)▽三宅唱(きみの鳥はうたえる)

     <脚本賞>

     瀬々敬久、相沢虎之助(菊とギロチン)▽上田慎一郎(カメラを止めるな!)▽是枝裕和(万引き家族)▽田中幸子、浜口竜介(寝ても覚めても)▽鄭義信(焼肉ドラゴン)▽野尻克己(鈴木家の嘘)

     <撮影賞>

     木村大作(散り椿)▽近藤龍人(万引き家族)▽佐々木靖之(寝ても覚めても)▽四宮秀俊(きみの鳥はうたえる)▽曽根剛(カメラを止めるな!)▽月永雄太(モリのいる場所)▽鍋島淳裕(菊とギロチン)

     <美術賞>

     安宅紀史(モリのいる場所)▽磯見俊裕(焼肉ドラゴン)▽露木恵美子(菊とギロチン)▽林田裕至(パンク侍、斬られて候)▽原田満生、堀明元紀(日日是好日)▽三ツ松けいこ(万引き家族)

     <音楽賞>

     石川忠(斬、)▽tofubeats(寝ても覚めても)▽Hi’Spec(きみの鳥はうたえる)▽細野晴臣(万引き家族)▽安川午朗(菊とギロチン)

     <録音賞>

     石寺健一(散り椿)▽浦田和治(孤狼の血)▽川井崇満(きみの鳥はうたえる)▽北田雅也(斬、)▽冨田和彦(万引き家族)▽吉田憲義(日日是好日)

     ◆アニメーション部門

     <アニメーション映画賞・大藤信郎賞>

     あの地▽あのねのかぼちゃ▽In the cage▽ケアンの首達▽さよならの朝に約束の花をかざろう▽真珠草▽SCREEEEEN▽旅メーション「死生学」▽タンポポとリボン▽ちいさな英雄▽透明人間▽DREAMLAND▽浜宿海岸のうわさ▽ペンギン・ハイウェイ▽未来のミライ▽夜になった雪のはなし▽like I used to▽リズと青い鳥▽若おかみは小学生!

     ◆ドキュメンタリー部門

     <ドキュメンタリー映画賞>

     沖縄スパイ戦史▽彼らの原発▽サムライと愚か者-オリンパス事件の全貌-▽選挙に出たい▽太陽の塔▽ぼけますから、よろしくお願いします。▽廻り神楽▽夜明け前 呉秀三と無名の精神障害者の100年


     ◆TSUTAYAプレミアム映画ファン賞2018

    投票受け付け中

     第73回毎日映画コンクールで、映画ファンが選考に参加できる「TSUTAYAプレミアム映画ファン賞」の投票を受け付け中だ。11日までの集計では、日本映画部門のトップは「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」で、続いて「空飛ぶタイヤ」「ラスト・ホールド!」。外国映画部門では「ボヘミアン・ラプソディ」が先頭を走り、「グレイテスト・ショーマン」「パディントン2」の順になっている。前年は日本映画部門で「忍びの国」、外国映画部門で「ラ・ラ・ランド」が選ばれた。

     投票は、今年1月から年内に国内で14日以上劇場公開された映画が対象になる。投票期間は12月25日23時59分まで。投票者の中から抽選で20組40人を、来年2月14日にカルッツかわさきで行われる第73回毎日映画コンクール表彰式に招待する。

     TSUTAYAのウェブサイト内、映画ファン賞特設サイト(http://tsutaya.jp/eigafan2018/)にアクセスして投票。毎日映画コンクールのホームページ(https://mainichi.jp/mfa)からもリンクしている。

     投票結果は来年1月下旬、毎日新聞紙上や携帯サイト「TSUTAYA」など関連各サイトで発表される。


     ◆TSUTAYAプレミアム映画ファン賞中間集計

    日本映画部門

     (1) 劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-

     (2) 空飛ぶタイヤ

     (3) ラスト・ホールド!

     (4) 孤狼の血

     (5) 検察側の罪人

     (6) ニート・ニート・ニート

     (7) 娼年

     (8) 海を駆ける

     (9) 億男

    (10) コーヒーが冷めないうちに

    外国映画部門

     (1) ボヘミアン・ラプソディ

     (2) グレイテスト・ショーマン

     (3) パディントン2

     (4) プーと大人になった僕

     (5) ジュラシック ワールド/炎の王国

     (6) ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

     (7) ミッション:インポッシブル/フォールアウト

     (8) リメンバー・ミー

     (9) インクレディブル・ファミリー

    (10) ワンダー 君は太陽


    カルッツかわさきで、来年2月14日表彰式

     表彰式は2019年2月14日、川崎市川崎区のカルッツかわさきで開催する。

     当日は、式典に先立ち午後2時から約30分間、カルッツかわさき内2階プラザで受賞者によるオープニングセレモニーがある。表彰式の模様は、BS12トゥエルビが同3月3日に特別番組として放送する。

     詳細は毎日映コンのホームページ(https://mainichi.jp/mfa)などで随時告知する。


    <主催>

     毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社

    <特別後援>

    カルチュア・コンビニエンス・クラブ グループ(TSUTAYA、Tポイント・ジャパン)

    <後援>

    経済産業省、文化庁、日本映画製作者連盟、映像文化製作者連盟、ユニジャパン、映像産業振興機構(VIPO)

    <協賛>

    味の素、東芝、東日印刷、三井不動産レジデンシャル

    <特別協力>

    川崎市、「映像のまち・かわさき」推進フォーラム、川崎市文化財団

    <協力>

    アルテリッカしんゆり、ウォーターマン、ANA、川崎アゼリア、川崎市アートセンター、川崎市産業振興財団、川崎市信用保証協会、川崎商工会議所、川崎信用金庫、キリン、黒谷美術、芸游会、下関市(山口県)、シモンズ、城西国際大学、セレサ川崎農業協同組合、総商、田中絹代メモリアル協会、チネチッタ、日本映画大学、Base KOM、ミューザ川崎シンフォニーホール、ラゾーナ川崎プラザ

    <放送協力>

     BS12トゥエルビ

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