日本レコード大賞は今年、60回目を迎える。歌手の橋幸夫さん(75)は、第2回(1960年)にレコ大初の「新人賞」を受賞。その後、「大賞」を初めて2度受賞した歌手となるなど関わりが非常に深い。「レコ大と共に育ってきた」というこれまでの芸能活動を振り返ってもらった。【聞き手・井上知大】
歌うことなく、吉田正門下に
――デビューのいきさつを聞かせてください。
橋幸夫さん 私は中学2年のときから作曲家の遠藤実先生のところで歌のレッスンを受けており、高校生にな…
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