山口百恵やキャンディーズらを育て、数多くのヒット曲を生んできた音楽プロデューサーの酒井政利さん(83)。テレビのコメンテーターとしてもおなじみで、現在は日本レコード大賞の審査委員を務めている。制作者としての経験を踏まえ、レコード大賞のこれまでと今後について聞いた。【井上知大】
テレビに出なくてもメジャーになれる時代
――酒井さんにとって日本レコード大賞とはどのようなものでしたか。
酒井政利さん とても重々しいものでした。作品が競い合っていた。まるで火花が散るほど。1970年代の…
この記事は有料記事です。
残り6469文字(全文6710文字)