2018年12月21日の夕暮れ。横浜・みなとみらい21(MM21)がまばゆい光を放った。「タワーズミライト」。オフィスを点灯し街全体で一つのイルミネーションを創りあげる、年に1度のイベントだ。平成では最後の開催となったこの日、新たに3施設が加わり、学校もライトアップされた。
「海に抱かれた都心」「活力あふれる国際文化都市」--。こうしたコンセプトを掲げてきた街は、シンボル的な横浜ランドマークタワー(高さ約296メートル)に向かって海側から徐々に建物が高くなる「スカイライン」を描く。どこか「未来都市」をほうふつとさせる景観だ。
着工から35年あまり、平成と共に歩んできた街づくりは今、仕上げの段階に差し掛かっている。かつてない…
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