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インドネシア津波 東京ドーム200杯分が崩落 原因の火山島ほぼ半分消失

噴煙を上げる火山島「アナククラカタウ」=インドネシアのスンダ海峡で2018年12月23日、AP

 インドネシア・スンダ海峡の火山島アナククラカタウが昨年12月に噴火して引き起こした津波で、噴火による山体崩壊で崩落した土砂が0.21~0.26立方キロに上るとの解析結果を、東京大地震研究所の前野深(ふかし)准教授がまとめた。東京ドーム約200杯分に相当する量で、国土地理院などによると、この結果、島は半分近くが消失し、標高も3分の1程度になった。

     被害を受けたジャワ島の潮位計で観測された津波の記録などから、崩れた量を推定した。噴火に伴い、山の部分だけでなく、海底も一緒に地すべりのように崩落したとみられる。崩壊は噴火が始まって数分以内に発生し、被害を受けた中で早い場所では30分程度で津波が到達したという。

     同島は1883年の巨大噴火で形成された海底カルデラ(くぼ地)の縁に位置している。1927年に地下のマグマの活動で誕生して以降も成長を続け、カルデラのくぼみに面した不安定な場所に崩落しやすい急な斜面が作られていた。

     日本でも1792年に長崎県島原市の眉山が0.3~0.5立方キロにわたって山体崩壊し、対岸の天草(熊本県)に大津波が押し寄せた。約1万5000人が死亡し、「島原大変肥後迷惑」と言われる。前野准教授は「日本でも山体崩壊する恐れのある場所を洗い出し、どのように津波が発生するのか見積もっておく必要がある」と指摘する。

     津波は昨年12月22日に発生。ジャワ島やスマトラ島の沿岸で400人以上が死亡した。【池田知広】

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