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太平洋のマイクロプラ、10年後に2倍か

太平洋上を航行する船上からマイクロプラスチックを網で採取した=磯辺篤彦・九州大教授提供
太平洋のマイクロプラスチック分布の予測結果。左上から時計回りに2016年2月、16年8月、66年8月、66年2月の浮遊量を色分けしている=磯辺篤彦・九州大教授提供

 今のままプラスチックごみの海洋流出が増え続ければ、太平洋上を漂う微細なマイクロプラスチック(MP)の濃度が約10年後には現在の2倍、約40年後には4倍以上に達し、海の生物に悪影響を及ぼす恐れがあるとの予測結果を九州大や東京海洋大などの研究チームがまとめ、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズで発表した。

     野外にポイ捨てされるなどしたプラごみは砕けながら、長さ5ミリ以下のMPになる。海へ流れると数年間は海面近くを浮遊すると考えられ、魚などが食べることで体内の炎症や摂食障害などを引き起こす。食物連鎖で生態系に広く悪影響を及ぼす可能性も指摘されている。

     チームは2016年、調査船を使って日本から南極付近にかけての太平洋上で、300マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以上のMPを採取して浮遊量を測定。米研究チームの測定結果や海流の影響などを加味し、50年先までの浮遊量をコンピューターシミュレーションで予測した。

     その結果、夏の日本付近や北太平洋の中心部などではMPの浮遊量が年々増大。16年夏には1立方メートル当たり250ミリグラムほどの海域で、30年には500ミリグラム、60年には生物へ悪影響を及ぼす目安とされる1000ミリグラム以上となる地点も出ると指摘した。

     チームの磯辺篤彦・九州大教授(海洋物理学)は「網目を通るほど小さなMPでも生物への影響を指摘する研究成果もあり、さらに研究が必要だ」と話している。【五十嵐和大】

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