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震災8年・とうほくの今

大槌・旧庁舎解体訴訟 「町民の分断避けたい」 住民が控訴断念 /岩手

 「これ以上、町民の分断を避けたい」。大槌町の旧役場庁舎の解体工事差し止めなどを求めた住民訴訟で、請求を退けた17日の盛岡地裁判決を受け30日、控訴断念を明らかにした住民団体「おおづちの未来と命を考える会」代表で曹洞宗吉祥寺住職の高橋英悟さん(46)は、苦渋の思いを話した。【中尾卓英】

 解体工事を巡っては2017年12月、平野公三町長が「目にすることは耐え難いという方々の気持ちに寄り添う」と昨年3月議会に解体予算(新年度補正予算)を提案すると表明。高橋さんらは「多数の職員が亡くなった(旧庁舎前の)町災害対策本部設置の検証が終わっていない」「二度と犠牲を繰り返さないため、津波被害が一目で分かる旧庁舎を保存すべきだ」などとして昨年2月、住民団体を設立。平野町長や町議全員に「熟慮」を求めた。

 しかし、解体予算は昨年3月議会で賛否同数の議長裁定で成立。高橋さんや職員遺族には、住民監査請求(昨…

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