メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

フィギュア

逆転の紀平!!ガッツ初V 試練乗り越え国際大会無傷の5戦5勝(スポニチ)

四大陸選手権女子フリー(2月8日 米カリフォルニア州アナハイム)

 ショートプログラム(SP)5位の紀平梨花(16=関大KFSC)がフリーで153・14点を出し、合計221・99点で初優勝した。大会前の練習で転倒し「左手薬指第2関節の亜脱臼」を負いながら、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を1本決めて高得点を叩き出した。首位との5・06点差をひっくり返し、2位に14・53点差をつけるぶっちぎりV。今季の国際大会は5戦5勝で、そのうち3回が逆転になった。男子フリーは9日(日本時間10日正午から)に行われる。

     紀平がまた衝撃的な勝ち方をした。故障を抱えながら、完璧な演技で逆転V。プログラム「ビューティフル・ストーム」のフィニッシュの後、氷に膝をついたまま両手でガッツポーズ、そして、右拳を突き上げた。

     「絶対にミスが許されないと思っていたので。全部(ジャンプで)立ったので、全部立ったんだと思い出して、素直に喜べました」。SPで代名詞のトリプルアクセルの失敗が響き5位と出遅れた。5日の練習中にジャンプで転倒し、左手薬指第2関節を亜脱臼。テーピングで固定したために、「指を伸ばしていることで空気抵抗が大きくなって」、跳ぶ感覚が狂った。

     フリーは「もっと速く」と回転を意識した。最初に前日に失敗した大技に挑み、成功。加点も多く引き出した。通常なら次はトリプルアクセルからの連続3回転だが、ダブルアクセルに落とした。

     「トリプル2本は難しいと感じた。無理をすることなく、安全に成績が残せるように、1本にしようと」

     冷静な判断でリズムに乗り、ノーミス。演技構成を落としながら7本全てのジャンプでプラスの評価を得て、自己記録にあと1・58点に迫る153・14点を叩きだした。

     1月16日から27日まで、米国コロラド州で強化合宿を張った。シーズン中初の試みは、分刻みのスケジュールで動くスケート漬けの日々。栄養にもこだわり、毎日、無農薬野菜のサラダを食べた。ジャンプも跳んだ。3月の世界選手権(さいたま市)まで使う予定だった新しいスケート靴を履きつぶすほど、跳んだ。トリプルアクセルを踏み切る側の左足だけが傷んだ。

     帰国後、「3日間、足が動かなかった」という猛練習が、今大会のアクシデントを乗り切る原動力になった。

     「アメリカの合宿の成果が結果に表れたと思う。頑張ったという自信があったのが良かったと思います」

     浜田美栄コーチ(59)は「いや、まだまだかな。このこと(故障など)を次の勉強にしないと」と手厳しいものの、頂点に立ったことには変わりない。国際試合の無敗を継続し、ドラマチックな逆転劇も定着してきた。世界選手権(3月20日開幕、さいたまスーパーアリーナ)も日本のエースとして臨む。まだシニア1年目の16歳。シンデレラストーリーに終わりが見えない。

     《浜田コーチの“魔法の言葉”》 この日の朝には、浜田コーチは紀平に児童文学「オズの魔法使い」の話をしたという。「ライオンが勇気をもらいに行きますよね。勇気をもらうためにこれ(試合に)に出て行くんだねって」。故障をはね返しての逆転Vは、財産になると感じている。演技後は「ライオンになれたね」とねぎらった。平昌五輪4位の宮原ら数々の教え子を励ましてきた“言葉の魔術師”らしく、巧みに気持ちを乗せた。

     ▽四大陸選手権 欧州をのぞく国と地域で争う大会。大会名はアジア、アメリカ、オセアニア、アフリカの大陸を指す。1998-99年シーズンから毎年開催。米国では7年ぶり5度目の開催。(スポニチ)

    おすすめ記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. サクラの名所・中国の武漢大、警備員が花見の「和服」学生に暴行 ネットで炎上、批判が殺到
    2. いじめを半年以上放置 広島・呉の中3下着脱がされ精神疾患
    3. ORICON NEWS がん手術の堀ちえみ、無事退院を報告し感謝 今後は経過観察で定期的に通院
    4. 特集ワイド チケット「転売ヤー」 業界困惑 ネット普及で買い占め容易に
    5. 「亡き友よ 次は甲子園の優勝メダル届けるよ」筑陽学園・西舘投手

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです