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本はともだち

読書感想画コンクール・特別審査員賞に尾木ママがアドバイス「やりたいことだけやって」「ずる賢くなって」

山形県米沢市松川小3年の松崎心春さんが描いた作品。「さとやまさん」(アリス館)を読んで、家から温かい光がこぼれる情景を描きたいと思ったという=提供写真

 「尾木ママ」の愛称で知られる教育評論家の尾木直樹さんが、「第30回読書感想画中央コンクール」(全国学校図書館協議会、毎日新聞社、実施都道府県学校図書館協議会主催。文部科学省、実施都道府県・横浜市・名古屋市・大阪市各教委、全国造形教育連盟後援。凸版印刷協賛。大和証券グループ特別協力)の特別審査員を務めた。今回は節目となる30回目ということで尾木さんが選考する「第30回記念特別審査員賞」が設けられ、山形県米沢市立松川小3年の松崎心春(こはる)さんが受賞した。

     写真絵本「さとやまさん」(工藤直子・文/今森光彦・写真、アリス館刊)を読んで「きれいな冬の夜」を描いた松崎さんの作品は、グラデーションが鮮やか。尾木さんが「高校生には内面を描いた『うまい』『するどい』作品があったけれど、『あったかい』はこれが一番。僕が幼かったころの情景を思い出したわよ。鳥さんも仲良く巣ごもりしていてかわいらしく、道路を白色にせず、あえて群青色にしたのもすごくいい」と絶賛。緊張した面持ちで尾木さんと対面した松崎さんは、「家の窓から明かりが漏れているところを最初に描きたいと思いました」と話し、はにかんだ笑顔を見せていた。

    教育評論家の尾木直樹さん(左)と、詩人の工藤直子さん(右)に囲まれてうれしそうな松崎心春さん=東京都千代田区の如水会館で2019年2月22日、坂根真理撮影

     尾木さんは、子どもが夢中になって読んだ本を絵で表現する「読書感想画」の取り組みは、子どもたちの思考力や表現力を高めると評価する。本を読んで感じたことを一生懸命に考えて絵を描くからだ。子どもの絵を見たときに大人が気をつけたいのは、「ここの色遣いがいいね」「上手に描けたね」などと絵を評価する言葉を伝えるのではなく、「何を描いたの? どうしてこの絵を描いたの?」と、子どもが絵に込めたものを丁寧に聞くことだ。「大人は子どもの語りを聞かなきゃダメ。これが基本姿勢です」と尾木さん。

     「さとやまさん」の文を書いた工藤さんも対面に同席し、松崎さんに「すてきな賞をもらっちゃうとね、周りの先生やお父さんやお母さんが『描きなさい』『さあ今度も』ってなっちゃうのよ、絶対に。それから上手に逃げてね。本当にやりたいことだけをやってね」とアドバイス。尾木さんも「ずる賢くなるのよ」と同調していた。【坂根真理】

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